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放射線教育

 放射線教育用の教材として、ペルチェ冷却式の高性能霧箱の開発や販売を行っています。冷却にペルチェ素子を用いることで、長時間安定してクリアな飛跡を確認できます。またα線だけでなく、β線、さらにはγ線やクルックス管などからの X線の観察も可能な唯一無二の製品です。

 一度アルコールを補給すると丸一日何も補給せずに観察し続けることができ、 長時間運転が可能ですので、科学館やイベントなどでの展示にも適しております。

 中高の教育現場への普及を目指して極めて安価に提供しており、複数ユニットを並べての比較も容易です。放射線の観察だけでなく、ペルチェ素子を用いた熱の輸送やエネルギー変換などの学習指導要領に準拠したエネルギー教育にも活用出来ます。(文責:K.Y, 2018/1更新)

ペルチェ冷却式高性能霧箱と放射線飛跡観察の様子

 大阪府立大学は公立大学であり、ふるさと納税制度を活用した「つばさ基金」という制度を 大阪府の協力により実現しています。 この制度を用いた「放射線教育振興プロジェクト」を2016年から開始しています。

 ふるさと納税制度は、自分が納める税金の使い方を指定できる制度です。 一般的な「寄付」とは異なり、2000円の自己負担のみで、元々地元自治体に納めていた住民税や所得税を、 特定の自治体、プロジェクトで使うように指定できます。 本プロジェクトを指定して申請戴くことにより、こちらで購入したペルチェ冷却高性能霧箱などの 放射線教育に活用できる物品(申請金額の半額を上限に自由に指定可能)を申請者に貸与致します。

 これを活用することで、お金のない中高の教育現場で、毎年安定した財源が確保可能です。 一般的なふるさと納税で返礼品でお肉や焼酎などをもらうのと同じ形で、自分が指定した放射線教育教材を入手戴けます。 これにより、特定の事業者などから財政的に独立した(いわゆる原子力ムラの押しつけと言われる恐れのない)、 クリーンな放射線教育を実現可能です。 是非この制度をご活用戴き、放射線教育に役立てて戴ければと思います。(文責:K.Y, 2018/1更新)

  • 寒剤を用いた普及可能な霧箱

 放射線教育において直感的に放射線の飛跡が理解できる霧箱は非常に重要な役割を果たしています。霧箱は冷却する必要があり,一般的にはドライアイスが用いられています。しかし、ドライアイスは入手や保存が困難な場合があります。このため,融雪材と氷を混ぜ合わせた寒剤や上記で説明したペルチェ素子を用いた霧箱が開発されています。しかし、融雪材を用いた霧箱は天候などの条件によってはうまく飛跡の観察が行えない場合があります。一方で,ペルチェ素子を用いた霧箱は大人数で実験を行う場合、一人ずつ配るには高価です.そこで,寒剤を用いてより簡易で確実な放射線観察を可能とするために,的確に熱伝達が出来て繰り返し利用可能な霧箱の開発を行っております.これにより,全国の誰でも容易に確実に実験可能な教材としてのパッケージ化を目指しております.(文責:K.Y, 2018/3更新)

寒剤を用いた普及可能な霧箱

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